冷えとりに欠かせない、半身浴にオススメの入浴剤
冷えとりの基本の『き』。それが半身浴です。長い時間湯船につかるので、お気に入りの入浴剤があればもっと半身浴が楽しくなりますよね。
冷えとりにオススメの入浴剤と、そのまま使える素材や手作り入浴剤の作り方をご紹介します。早速、今日の半身浴や足湯に取り入れてみてください。
冷えとりガールに一番メジャーな『杉っ子』
冷えとり健康法を研究・考案された、進藤先生が開発した入浴料です。
その名前の通り、排毒効果を促進させる作用のある杉が使用されています。基本は杉の葉を煮出したものですが、種類によってはアトピーに効果があると言われている『セイタカアワダチソウ』が入ったものもあります。添加物を使用しておらず、長期での保存はできませんが、経皮毒が気になる方なども安心して使用できます。
数種類の製造者さんがあるようですので、自分にあった種類を見つけられそうですね。
液体タイプで、原液は杉の匂いがするのですが、お湯に溶かすと匂いも気にならず色も無色です。杉の葉の成分は、お湯を冷めにくくしてくれるのでぬるめのお湯で体の芯から温める半身浴にピッタリです。
昭和8年から80年 薬用入浴剤オンセンス
こちらも杉っ子に続いて人気の薬用入浴剤のオンセンス。生誕80年と長い間使い続けられている入浴剤です。乾卯栄養化学株式会社が製造販売しています。
主成分は温泉成分で、松葉の精油(松柏科植物の製油)が使用されています。この成分には体を芯から温める効果があり、保温が長持ちするため湯冷めも防ぎます。リハビリテーション施設などで水治療法の補助として使用されているそうです。体を温めることは、医療の現場でも重要視されているのですね。
お湯の色は黄緑で、松の独特の匂いがします。好みが分かれるかもしれませんので、小袋のお試し用からチャレンジしてみるのがオススメです。ラインナップも多く、シトラスのタイプなどもありますので、匂いが苦手な方は少し違ったタイプを試してみるのもいいかもしれませんね。
出典 乾卯栄養化学株式会社
粗塩・バスソルト
お気に入りのバスソルトにアロマオイルを垂らしての入浴も以前にオススメしましたが、自宅で簡単・安価にできるのが粗塩。
保温効果が高く、ミネラルを多く含んでいることにより代謝も活発になりやすいのです。デトックス効果があり、老廃物が汗と一緒に排出されるのでむくみ解消にも効果的。使用の仕方は、精製されていないお塩をひとつまみ湯船に入れるだけ。簡単を通り越して、これでいいの!?と思うレベルですよね。必ず一度は試していただきたい方法です。
精製されていない塩。というのは組成が塩化ナトリウム98%以下のものです。パッケージの裏側で簡単に見分けられますね。98%以下のものはミネラル分である、にがり成分がしっかり残っているので、入浴に適しているのです。入浴後はしっかり洗い流すのを忘れないでくださいね。
食材で簡単に作れる入浴剤
ゆず・みかん
柑橘類の皮にはリモネンという成分が含まれ、皮膚に膜を作ってくれることにより保温作用となり、入浴後50分ほど保温効果が持続すると言われています。ビタミンによって美肌効果も期待できますし、クエン酸が体臭を消す効果まで! 柑橘系の香りには、精神を安定させる効果も期待できるのです。
作り方も簡単です。無農薬でない限りは農薬やワックスが残っている可能性があるので綺麗に水で洗い流してください。そして天日干し。お日様の力もたっぷり吸収して成分も凝縮。ネットに入れてお風呂に浮かべるだけです。
生姜
生姜が体を温める成分なのはよく知られています。その効果は食べるだけでなく、入浴にも。匂いまで良い効果をもたらしてくれるのです。
体の中からゆっくり温めてくれるので、冷え症の症状改善にぴったり。殺菌成分が風邪の予防にも効果を発揮します。独特の匂いは頭をすっきりさせてくれるので、神経症や不眠症にも効果があると言われています。すりおろした生姜をそのままお風呂に入れてもいいですし、気になるようでしたら目の細かいネット(洗濯ネットなどもおすすめ)に入れて湯船に浮かべてください。
大根の葉
婦人病や月経痛に悩む女性にお勧めしたいのがこちら。実は含まれる成分が温泉と同じなので、保温効果が非常に高く、自宅で温泉と同じ効果が得られるのです。血行を促進し新陳代謝を良くする作用があるとされているので、冷え性や血行不良からくる女性ならではの不調の改善が期待できます。
スーパーや八百屋さんで葉付きの大根を見つけたら是非買ってみてください。こちらも天日でしっかり干してネットに入れてお風呂に浮かべてください。
半身浴を快適な時間にする
冷えとりをしていても、それが負担になったりストレスになってしまっては本末転倒。半身浴を楽しんで続けられるようにするためには、自分が快適な環境をつくることが大切です。もちろん、半身浴が難しい時は足湯や湯たんぽ、そして冷えとり靴下で代用してください。「次はこの入浴剤を試してみよう」「今日は手作りで」と楽しみながら無理なく続けられるのが理想的ですね。