全女性に捧ぐ!みんなに知ってほしい、冷え対策の大切さ。
冷えとりを始めたきっかけをお客様や友人に聞いていると、当然きっかけは様々。
しかし多く聞くのは、婦人科系疾患を改善する方法のひとつとして冷えとりにたどり着いたというものです。
「冷え」と女性の体は密接な関係にあるといわれており、今は特に不調を感じていない方も、改めて自分の体に向き合ってみませんか?
■女性の体に冷えが大敵といわれている理由
「冷えは万病の元」という古くからの言葉があるように、体のあらゆる不調には冷えが原因としてあるといわれてきました。
その中でも女性が特に注意したいのが下腹部の冷え。下腹部には、子宮や卵巣など女性にとって大切な臓器があります。
普段は冷えが気にならない方も、月経前だけは強い冷えを感じる方も多くいるようです。そんなとき、お腹周りを温めたら月経痛が和らいだことはありませんか?
冷えがもたらす影響を知り、事前に対策を行うことでより健康な日々を送りましょう。
■冷えとりの基本、「頭寒足熱」という考え方
冷えとりの基本は「頭寒足熱」です。
頭寒足熱とは、文字通り足元を温めて上半身を涼しくすることの意味。人間の体は、上半身の方が体温が高く、下半身は5℃ほど低いといわれています。そのため、下半身を温め、全身の血流の巡りを良くさせることが大切です。
いつものファッションを振り返ってみるといかがでしょうか?
私自身、冷えとりを始める前は、夏はスカートに素足でサンダルやパンプス、冷房対策にカーディガンをはおり、冬はウエストを締め付けるタイツに、上半身はもこもこのセーターやマフラー…と「頭寒足熱」とは逆のファッションをしてしまっていました。
冷えとりの視点では、上半身だけを温めても下半身が冷えていては、冷え対策をしているとは言えません。
熱のこもりやすい上半身は風通しよく、冷えやすい下半身を温めることで全身の温度差をなくすことが、冷えとりにおいて外せないポイントです。
■冷えとりがもたらすからだの変化
下半身を温めると上半身との温度差がなくなり、全身のめぐりが改善されると考えられています。
冷えが改善されると一時的に好転反応として不調が出ることがあり、これを「めんげん」といいます。東洋医学でも、治療の際に起きる一見副作用のような症状をめんげんと呼んでいます。
婦人科系のめんげんでは月経時にレバー状の経血や黒い経血が出たり、周期が乱れたり月経が来ない月があることも。
めんげんは、自分自身が積み重ねてきた「からだを冷やしてきた行為」の結果とも言えます。
めんげんが出た場合、一朝一夕で治るものではなく、毎日の積み重ねで少しずつ改善されていくものと考えられています。
■どうやって冷えをとればいいの?
では婦人科系の臓器まわりの冷えはどのように対策するのでしょうか?
今日から取り入れられそうな習慣についてまとめました。
1.下半身を温める
半身浴、足湯、冷えとり靴下の重ね履き、湯たんぽなどで下半身を温めて、上半身との温度差を解消し血液の循環を促します。
血液は酸素や栄養を全身の届けるべき場所へ届け、不要なものを外に出す役割があります。
体中をスムーズに血液がめぐることで、あらゆる臓器が正常に働くことを助けてくれるのです。
お腹を触ってみたとき、冷たくて驚く方が多くいます。
無自覚に冷えてしまいがちなお腹などは腹巻きで温めることで、骨盤付近の血液の循環を良くしましょう。
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くらしきぬのはらぱんは、肌にふれる面がシルク、外側がウール素材なのでチクチクすることなく、からだを包み込みます。
全体に特殊弾性糸を使用することにより、伸縮性がありフィットするのに締め付け感のない着用感を実現。
洗うたびによりふかふかになっていきますよ。
※「はらぱん」は、くらしきぬの登録商標です。
2.過食せず、腹八分目の食生活
現代の日本ではどこででも食べ物が手に入ります。
さらに、1日3食きっちり摂ることが常識として染み付いているので1食抜くことでさえも不安に感じる人がいます。
しかし、「食べ過ぎない」ことは冷えとりにとって非常に重要なこと。
空腹を感じていると消化器は休むことができ、消化の間に消化器に集まっていた血液が他の場所へ流れます。
よく咀嚼すること・腹八分目に抑えることを心がけてみてください。
冷えとりを続けていると、自然と必要以上の食べ物を求めなくなってきますよ。
3.からだを冷やさない食べ物を選ぶこと
やはり、旬のものをいただくという基本が大切です。
自然の流れに沿った食べ物は、体を助けてくれます。
また体を冷やす性質のある食べ物を知り、積極的に温める食べ物を選ぶことが重要です。
温かいラーメンを食べたから温まり、冷たいお蕎麦を食べたから冷えるということではなく、食べ物自体の性質に温めるものと冷やすものがあります。
体質や不調に合わせて食べ物を自然に選べるようになると、食事が楽しくなります。
▼気になった方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
関連記事|夏の冷えタイプ別、体を温める食べ物特集
4.心おだやかに過ごすこと
冷えとりでは、体の冷えの他に「心の冷え」があります。
ストレスからは切っても切り離せない現代社会。昔から「病は気から」と言われるように、心と体は繋がっています。
ストレスから自律神経が乱れると毛細血管が収縮され、末端まで血がめぐらなくなった結果、冷えに繋がります。
だからといって、簡単にストレスの元を断ち切ることは難しいですよね。
心の冷えをほぐすには、とにかく下半身を温めて自分の出来る範囲で冷えとりを続けること。
体が安定してくると心にもだんだんと余裕が生まれてくることが分かります。
5.布ナプキン
布ナプキン、耳にすることが増えました。
紙ナプキンと比べ肌あたりがやさしく、生理の悩みが緩和したという話も聞きますよね。
そこで気になるところが、毎月自分で洗わなければいけないという点。
洗濯がおっくうで、なかなか手を出せない方もいらっしゃると思います。
しかし自分で洗うということは、自分で毎月の経血の状態を確認できるということ。
布ナプキンがきっかけで自分の生理を前向きに受け取ることができるようになったという声も聞きます。
綿素材の布ナプキンはデリケートなお肌にもやさしく、紙ナプキンでムレやかゆみなどの症状がある方にもおすすめです。
6.半身浴
今ではすっかりおなじみの健康法の一つになっていますよね。
体調を整え、美しさとは内側から発せられるものだという考えが一般的になってきました。
半身浴を”義務”ではなく、お気に入りの入浴剤を入れて、読みたい本を持ち込んで心安らぐ音楽を流して…と、思いっきり心安らぐ環境を作り、自分だけのリラックスタイムと捉えると、前向きに楽しめるかもしれません。
▼半身浴の正しい方法については、こちらの記事を読んでみてください。
関連記事|正しい方法で半身浴できていますか?
■大切なのは、無理をせず続けること
「冷えとり、気になるけど全部を続けるのは無理かも」
「普段の生活が忙しくて、全て完璧にこなせなさそう」
「してみたいけど、靴下の重ね履きは抵抗があるなぁ」
などなど、色々な思いがあるかと思います。
でもご安心ください。
冷えとりは、自分に合ったスタイルで実践することができます。
くらしきぬは冷えとり靴下の基本を「4枚」としていますが、はじまりは「いつもの靴下にプラス1枚してみる」くらいの心意気で大丈夫です。
半身浴も毎日できたらよいですが、お仕事や子育てでお忙しい方も多いことでしょう。時間を取れる日に、少しずつ取り入れていただければと思います。
何よりも大切なことは、無理なく、自分の「心地よいなぁ」という感覚を大事にすることです。
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冷えとり靴下 基本4足セット(しっかり)
冷えとり用の重ね履きは通常シルクとコットンですが、くらしきぬはウールにこだわりました。
なぜなら、温かさが断然違うからです。ウールは優れた吸湿・放湿・保湿性があり、冬暖かく、意外にも夏涼しい素材です。
カバーソックスに梳毛(そもう)ウールを使用し、より春夏の時期に使いやすい「すっきり」タイプもございます。
カバーソックスの内側に履く、絹5本指靴下の長さにもこだわりが。
くらしきぬができる前、スタッフが重ね履きしていた絹5本指靴下は、つま先からかかとまでの長さが約28cm。
靴下の重ね履きを続けるうちに、シルクが肌に触れる面をもっと増やしたいと思うようになりました。
サイズや長さを試行錯誤した結果、誕生したくらしきぬの絹5本指靴下はなんと全長46cm!
伸ばして履くと、女性の場合すねの真ん中あたりまで届きます。
ふくらはぎまでしっかり長さがあると、ぬくもりや安心感が違います。
冷えとりをはじめるのには、自然に「やってみようかな」と思ったときが最良のタイミングなのかと思います。
くらしきぬではお客様に安心してお使いいただけるよう、天然素材と日本製にこだわりひとつひとつ丁寧に作っています。
自分の「心地よい」を大切に、楽しみながら冷えとりを続けみてくださいね。