冷えとり生活で心と体を温めて、日々を快適に過ごしたい。
「冷えとり」というと靴下を何枚も重ねてあたためる、というイメージをお持ちの方も多いのでは?
改めて、「冷えとり」についてご紹介します。
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冷えとりとは、靴下を重ね履きすることを指すのではなく、健康法のひとつとされています。
足元をあたためるだけのように認識されている方も多いかもしれませんが、靴下の重ね履きや半身浴を行い、
上半身と下半身にある温度差(冷え)を取ることを指します。
実は、普通に生活しているだけで上半身と下半身の温度差はなんと5度!
心臓付近は36度前後の体温も足の指先付近になると31度しかない人が多数といわれています。
これだけの温度差があるにも関わらず、ひとつの体の中を同じ血液が循環しています。
そのため、上半身ではスムーズに血液が循環し、酸素や老廃物を運ぶのが円滑でも体温の低い下半身になると滞ってしまいがちなのです。
体の中のめぐりを整える(=円滑に血液がめぐる)ためには上半身と下半身の温度差をなくさないといけないのですね。
冷え性の方で冷えとり健康法を始められる方も多いのですが、冷えとりは冷え性の対策だけでなく、体の芯にある冷えを取り除くためのものなんです。
もちろん、冷え性対策にもなりますよ。
どうやって冷えを取る?
上半身と下半身の温度差を取る、といっても温度の高い上半身を下げるのではなく、下半身の温度を上げることが大切です。
そのために一番おすすめなのが、「半身浴」ですね。
体温よりも少し高い、ぬるめのお湯にみぞおちから下の部分をゆっくり浸かります。
時間にすると20分から60分程度でしょうか。
しっかりと体の芯から温もってくると、体から発せられる汗が変わってきます。
感じ方には個人差がありますが、例えるならば汗がべたべたしたものからサラサラに変わってきます。
すぐに体を温めるのならば、熱いお湯にドボンと入ればよいのでは?と思うかもしれませんが、
それだと熱した鉄板でステーキを焼くようなもの。
外側には焼き目が付くけれど、中身はレア…
そうならぬよう、じっくりゆっくりと湯船に浸かって芯からあたためることが大切です。
半身浴では上半身と下半身の温度差がなくなり、冷えが気にならなくなったらお風呂から上がり、丁寧に体の水滴を拭きあげましょう。
体に残る水分が時間が経ってから、体を冷やす原因になってしまいます。
特に足指の間は丁寧に。意識しないと水分が残ってしまいやすい箇所です。
足指の間をしっかりと拭いたら、そのまま冷やさないように絹(シルク)の5本指靴下を履きましょう。
どうしてシルクの靴下がいいの?
シルクは太古より、肌の万能薬として珍重されてきました。
クレオパトラや楊貴妃にも愛されていたという説も残されています。
シルクは蚕からつくられる繭から採取されるたんぱく質・アミノ酸からなる繊維。
その繊維は人の肌にとても近い成分といわれています。
そのため、身に着けているだけで傷の治りが早くなるというような声もあるほど。
低刺激で抗菌作用もあるので、敏感な肌の人ほどシルクを着用したときに効果を実感するともいわれています。
肌に触れる面積が多ければ多いほど、その効果を実感しやすいため、同じ靴下でも肌に触れる面積が大きい5本指靴下がおすすめです。
冷えとり靴下を重ねばきする際には、絹の靴下に天然繊維の靴下を重ねます。
天然繊維といえば、綿や麻、そしてウールですね。
一般的に冷えとり靴下で多くみられるのが綿の靴下です。その理由は、丈夫で価格も手ごろなことが挙げられます。
しかしながら、一度湿ってしまうと乾きづらく、重ね履きした足元が汗をかいてしまった場合には、その湿り気が冷やす原因になってしまいます。
くらしきぬは絹に重ねる天然繊維は「ウール」をおすすめしています。
▽ウールカバーソックス
ウールは保温性だけでなく、吸放湿性に優れているため、もし足元が汗をかいても素早くその水分を放湿してさらりとした履き心地を実感することが出来ます。
個人の好みもありますが、綿は洗濯回数を重ねるとかたくごわごわとしてしまいやすい素材のため、ウールの保温性や柔らかな風合いがウールを重ねる理由のひとつになっています。
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冷えとり靴下の重ね方
くらしきぬの冷えとり靴下は絹の5本指靴下をまず履き、その上にウールの5本指靴下、絹の靴下、ウールの靴下と順に重ねます。
▽冷えとり靴下 基本4足セット
肌に触れる絹の5本指靴下が足裏や足全体の汗をはじめ老廃物を重ねた2枚目のウールの5本指靴下に送り出します。
3枚目の絹先丸靴下から4枚目のウールのカバーソックスまで、1・2枚目同様に老廃物を含んだ湿り気をバケツリレーのように外へ外へと送り出していくのです。
そのおかげで、肌に触れる絹の靴下はべたつかず足を冷やす原因にもなりません。
足指はさらさらのままで、重ねた靴下の空気の層が足元の温もりは逃さず、湿り気だけを放出します。
冷えとり靴下を重ねる枚数は「寒くない」と感じるまで。
そのため、4枚履きで終了ではなく、その上にもシルク+天然繊維(ウールや綿)をどんどん重ねていくことが出来ます。
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ちなみに過食やイライラは冷えを感じやすく、そんなときには4枚重ねて上からさらに偶数枚重ねるのがおすすめですよ。
女性の生理周期でも冷えは感じやすく、排卵期や生理中は普段より多く靴下やレギンスを重ねるとの声も多くいただいています。
「何枚重ねるから大丈夫」ではなく、その都度体の声を聞きながら重ねる枚数を調整したいですね。
「1枚だけ靴下を履く状況から、4枚履きに移行するのは少しハードルが高い」という方は、
まずは2枚重ねや1枚で重ね履きのような温もりの「お手軽冷えとり靴下」シリーズもおすすめしています。
▽ お手軽冷えとり靴下
◎お手軽冷えとり靴下 かかとつき レディース (杢グレー)
◎お手軽冷えとり靴下 かかとなし(薄藍)
ご自身の生活スタイルに合わせて無理が無いように取り入れてくださいね。
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そして、重ねるのは冷えとり靴下だけではありません。
下半身の冷えに欠かせないのがレギンスです。
▽さまざまなタイプのレギンス
[羽衣]シルク100% レギンス
◎絹がさね シルク&ウール レギンス(キナリ)
肌に触れる面が絹というのは靴下と同様で、冷えているふくらはぎや太もも、お尻などを半身浴で温めた後にはレギンスを履きましょう。
シルクのレギンスや、内側がシルクで外側がウールになったものなどは手軽に履くことが出来ます。
はらぱんやはらまき、お好みに合わせて選んでください。
温めた下半身の温もりを逃さないことが大切です。
そのためには、靴下同様レギンスも重ね履きがおすすめです。
普段のボトムスを天然繊維に変えると、レギンスと合わせて冷えないようにすることができ、あたたかさを実感することが出来ます。
足元同様、蒸れたりすると汗をかいて余計に冷やしてしまうことにつながるので空気の層を作るように重ねていきましょう。
普段のスタイルに合わせると靴下やレギンスをたくさん重ねることが難しいこともあります。
そんなときには「重ねなくちゃいけない」と思うのではなく、出来る部分だけでも取り入れて柔軟に対応しましょう。
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靴下やレギンスを重ねることが難しいときの強い味方にレッグウォーマーもあります。
▽レッグウォーマー
◎レッグウォーマー / 薄手 (チャコール)
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心と体を心地よくするために
冷え取り健康法を始めたばかりのときには「○○しなくてはいけない」という思考になってしまいがちなのですが、
心と体を心地よくするためのもののためにがんじがらめにならないようにしてくださいね。
*出来ることから少しづつ、取り入れていくことが大切です
・靴下は重ねられないけれど、半身浴だけ。
・半身浴は出来ないけれど、足浴だけ。
・日中はパンプスだけど、リラックスタイムは5本指靴下を重ね履き。
・過食をしたら半身浴の時間を延長。
こんな風に、続けることで体の喜ぶことを実感できるようになります。
その喜ぶことをひとつひとつ重ねて、笑顔で日々を過ごしていけるようになりたいですね。